うららかな景色　vol.2

うららかな景色　vol.2

会期：2022年3月17日(木)から3月27日(日)　

　　　月火水休廊　　　

　　　13時~19時　最終日は17時まで

　　藤原 彩葉（ガラス）　藤原 愛（漆芸）　由良 薫子（陶芸）　吉田 まゆ（漆芸）

伝統工芸の街金沢の卯辰山工芸工房ゆかりの若手四人が集います。

2度目となる今回は、異なる素材・技法による個性豊かな酒器も出展いたします。

春の息吹を感じる一日、是非ご高覧ください。

3月5日より13日まで実店舗と並行してonline shopを開設いたします。

ご覧いただけましたら幸いです。

その他の作品でも気になるものなどございましたら、お気軽にお問合せください。

※　由良薫子さんの溶怪シリーズの器のご購入は、お一人様一点限りとさせていただきます。

藤原 彩葉　Ayaha　Fujiwara

折り紙をモチーフに色とりどりの器や照明、アートピースを制作しています。

私は主に吹きガラスの型吹き技法を用いて制作をしています。制作したい形をまず紙で折って実寸サイズの原型を作ります。その原型をシリコンのゴム型に置き換え、今度はガラスを吹き込むための吹き型を作っていきます。1000度近いガラスを一気に吹き込むため型の制作も高温に耐えられるようなオリジナルの調合を試みています。ガラスは3色の構造になっているものが主で、ステンレスのパイプの先に色、白、透明の順に色をのせて型の中で一度に膨らませています。水のように自在なガラスが型の中で一瞬にして形を纏う瞬間にとても魅力を感じています。

【略歴】

1990 大阪府生まれ

2015 愛知教育大学 現代学芸課程 造形文化コース ガラス専攻 　卒業

2017 東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専攻 ガラス造形研究室 修了

2020 金沢卯辰山工芸工房 ガラス工房技術研修者　修了

2020-玉川大学　技術指導員

展示・発表　-個展-

2017　藤原彩葉　ガラス展　-Accordion- 【ギャラリー元町・神奈川】

2017　藤原彩葉　ガラス展　-Accordion- 【ヒコ・みづのgallery drip・大阪】

2019　愛知からガラスの響－日本各地へ【大一美術館　D.gallery・愛知】

2021　Fold of Time藤原彩葉個展　【Gallery蚕室・東京】

2021　藤原彩葉　ガラス展【Gallery Tanaka・東京】

展示・発表　-グループ展-

2020　うららかな景色【モルゲンロート・東京】

2020　はるは6つのあけぼの展【Gallery忘我亭・長野】　

2020　4weekselection~次世代を担う若手作家たちの空間~【クラフト広阪・石川】

2020　着想は眠らない展【Gallery忘我亭・長野】

2021　Choice×Branch　藤原彩葉　長谷川菖子ガラス展　【ジャローナ・東京】

2021　トッテのある形【galleryヴォイス・岐阜】

2021　夏のテーブル【atelier＆gallery creava・石川】

2021　現代作家茶碗特集【日本橋三越　工芸美術サロン・東京】

2021ガラス女子3人展【岩田屋三越美術画廊・福岡】

2022　Amorphous　今西泰赳 藤原彩葉2人展【クラフト広阪・石川】

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藤原 愛　Chika Fujihara　

日々生活している中で感じている自然の風景や、四季それぞれの季節の空気感を自分なりに咀嚼し、作品の形や模様にしています。

季節の移ろいを楽しむように、作品も楽しんで頂ければと思います。

略歴

1992　石川県金沢市出身

2015　富山大学芸術文化学部　デザイン工芸コース　卒業

2017　富山大学芸術文化学研究科芸術文化学専攻修士課程　修了

2020　金沢卯辰山工芸工房　修了

　　　第37回日本伝統漆芸展入選

　　　うららかな景色（art space morgenrot）/東京

2021　冬に咲く　蒔絵の華（dininggallery銀座の金沢）/東京

　　　涼を呼ぶ酒器と茶器展（ならまちギャラリーたちばな）/奈良

　　　祭祀器展（縁煌2Ｆギャラリー）/石川

2022　藤原愛展―はなのえん―（日本橋高島屋S.C.本館2階アートアベニュー）

現在　金沢市内にて制作

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由良 薫子　Kaoruko 　Kozaki

私は虫捕りが好きです。私の絵付けの方法は虫捕りと同じです。ランダムにかけた釉薬の流れからできた模様、自由に何も考えずに筆を振り回してできた呉須の模様。そのような一見何でもない模様から生き物や妖怪などを探して、見つけては線を書き足すことで生き物や妖怪を描く絵付けをしています。私が描きたいと思うところに生き物がいてくれないこともよくありますが、生き物ってそんなものだと思いながら線を描いています。「もしかしたらここにもいるかもしれない。」絵を描くとき以外もそう思いながら歩いていると、いろんな「何か」が見つけられて楽しいです。作品を見る人にそういった感覚を少しでも与えることが出来ればいいなと思い、制作をしています。

兵庫県生まれ

2015　武蔵野美術大学彫刻学科卒業

2018　多治見市陶磁器意匠研究所　技術コース　卒業

2019　金沢卯辰山工芸工房入所

現在、金沢卯辰山工芸工房にて制作

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吉田 まゆ　Mayu　Yoshida　

私にとって素材である漆は、塗り重ねるたびに空気も積み重なり、それを研ぎ出すことは、色の層と共に重なり合った周囲の音や匂いまでも磨き出すようで、そこに重ねてきた時間をも感じさせます。その美しさを卵殻や螺鈿、蒔絵などの加飾技法と色漆により、贈り物をテーマに表現を試みています。

見て、触れて、心惹かれてもらえるような人の心に寄り添う作品でありたいと考えています。

【 略歴 】

1988年 千葉県生まれ

2016年 金沢美術工芸大学美術工芸学部 工芸科　漆・木工コース 卒業

2018年 金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 修士課程 工芸専攻 修了

　　　 金沢卯辰山工芸工房　入所

2021年 金沢卯辰山工芸工房 修了

現在 千葉市内の自宅にて制作

【展覧会】

2020年「藤本尚美 × 吉田まゆ 二人展　- つつむ - 」（Café & Gallery musée / 金沢）

　　　 「うららかな景色」4人展（アートスペース・モルゲンロート / 東京）

　　　 「あらたなる漆のチカラ展」（松坂屋名古屋店 / 名古屋）

　　　 「装飾の美しさ - 漆芸作家６人展 - 」（atelier&gallery creava / 金沢）

2021年「冬に咲く 蒔絵の華 」7人展（dining gallery 銀座の金沢/ 東京）

　　　 「抹茶と器と」（ IZUMO [ utsuwa ] / 横浜）

　　　 「祭祀器展 」（ 縁煌 / 金沢）